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2004-12-19

[世界情勢]サルワカおさらいシリーズ第2弾

今回はイランとイラクです。 戦後初めてアメリカに逆らってイランの アザデガン油田共同開発調印した日本にとってイランの核疑惑は他人事じゃありません。一方、憲法解釈をおもいっきり捻じ曲げて自衛隊を派遣した先のイラクは未だ泥沼状態。この2つの国は過去、8年間に渡って戦争をしておりました。

イランは1979年のイスラム革命により親米政権が崩壊し、イスラム体制の反米政権に生まれ変わりました。悪魔の詩で有名なホメイニ師がイスラム革命の立役者だったわけですが革命の余波はイラン国内だけに留まらずアラブ諸国にまで飛火しそうな勢いでした。アラブ諸国の王族にとってイスラム体制は都合が悪いく訝しく思っておりました。そして隣国のフセインもまた別の意味で敵対心を燃やしていました。彼は アラブ統一の夢を実現するのは自分しかいない と思っていたのでホメイニ師がイスラム原理主義とともにアラブ世界に幅を利かせようとしているおは面白くありません。また欧米諸国にとってもイスラム原理主義が広がる事はとても都合の悪いことでした。

イラクとイランは民族も異なり古くから領土問題で小競り合いがあって、革命後の混乱で弱体化したと見越したイラクのフセインはここぞとばかりに侵略を開始したのがイラン・イラク戦争です。このときアラブ諸国及び、欧米諸国はイラクのサダムフセインを支持しました。

もともと親米だったイランは兵器等もすべてアメリカ製の武器をつかっておりましたが革命によって反米になったばかり。消耗品やメンテナンス部品、交換パーツ等も全てアメリカ製なので入手困難に陥りイラクと戦争する所じゃありませんでした。そこでイスラエルがアメリカ製の消耗品やメンテナンス部品、交換パーツ等を秘密裏に流していました。アメリカは片やイラクのフセインに支援する一方でイスラエルを経由して武器等の輸出をイランにしていた訳ですね。(イラン・コントラ事件)補給経路が整ったイランはフセインの思惑を外れて抵抗を続け とうとうキレたフセインはミサイルによる主要都市の無差別攻撃やイラン国境近くのクルド人がイランと通じているとして化学兵器によって5000人近いクルド人非戦闘員を虐殺しました(ハラブジャ事件) しかし当時この事件は国際社会から黙殺され フセインは非難されることはありませんでした。だってイラクの化学兵器製造で欧米企業が儲けていたんですから・・・

( 因みにこの件は15年を経てやっと裁きが下るようです。 「ケミカル・アリ」ら元国防相2人を予備審問 今後の展開がちょっと気になる所。 )

イラン・イラク戦争はフセインが勝利する形で終わりましたが長年の戦争でい疲弊した経済を立て直すために今度はクェートに狙いを付けます。というのもイラン・イラク戦争の裏にはアメリカが見返りを餌にイラクをそそのかしたのではないか? よーするに  イスラム原理主義を押さえ込むために

『やーフッチー お隣のホメちゃんがいい気になってるからここらでちょっとお灸を据えてやってよ かわりにいいもんあげるからさぁ〜』

ってな具合だったのかもと噂されています ところが戦争は長引き、終わって見たら両者ともに疲弊しきっていました。そもそもこれがアメリカの最初からの目的だったのかもしれません。そこでフセインはアメリカに対して『見返りが足りねぇ〜クェートよこせ〜』とアメリカの顔色をうかがいながらちょくちょくとクェートにちょっかいを出しましたがアメリカは黙認していました。それを見て『OK牧場』と思ったフセインはクェート侵攻しちゃいました。そしたら まるで手のひらを返したようにアメリカは多国籍軍を率いて大部隊をクェートに投入しあっというまにイラクは撤退させられました(湾岸戦争)。 

フセインはアメリカの罠にまんまとはまった訳です。あの時、フセインを子飼いにしてコントロールする戦略をアメリカがとっていれば現在の中東はもっと安定していたのかもしれません。独裁者であっても親米政権ならば人権問題等まったく気にしないのがアメリカ。イランと違って宗教は政治の道具程度にしか興味の無いフセインはある意味アメリカにとって好都合な独裁者だったはずと思うのですが、なぜかフセインを切り捨てました。(フセインは身の程を知らない過分な野心を制御出来なかったのが切り捨てられた原因だったのかもしれません)

一方、イランでは戦争終結の翌年にホメイニ師が亡くなり2代目最高指導者ハメネイ師のもとで国際社会に復帰すべく関係改善の努力を行いEU諸国との関係改善がかなりいい線まで回復しましたがいまだアメリカとは関係改善ができていません。核開発問題はEUの仲介の甲斐有ってなんとかまとまりそうな雰囲気ですがあと一悶着くらいありそうです(アメリカとかイスラエルとか)

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_ keif blog:イスラエルと核 (2005-09-22 17:11)

念のため郵貯は解約しちゃったほうが良いのかもね。 ところで。 最終手段で「力の行使」も検討と米大統領、イラン核問題 http://cnn.co.jp/usa/CNN200508130018.html 米大統領、核開発でイランに警告 http://www.sankei.co.jp/news/050814/kok004.htm ネタニヤフ氏、リク..




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