某所の猫の話題から 昔々子供の頃の事を思い出しました。冬休みに田舎に帰省していたときの出来事です。実家のお風呂は五右衛門風呂で蒔きで炊いていました。都会育ちには五右衛門風呂が珍しくてよく焚き口で火遊びがてら遊んでいました。冬の寒い朝、いつものように風呂の焚き口に遊びにいくと一匹の猫が焚き口の中で灰まみれになって死んでいました。冷たくなった猫の体を抱き上げて白い灰をふき取るとその猫は黒猫で綺麗な毛並みの下の冷たくやせ細った体がごつごつしていたのがとても印象的でした。祖母と一緒にお墓を作りながら『一生懸命生きようとしたのに可哀想にね〜』と祖母がぽつりと言った言葉がとても悲しかった覚えがあります。それ以来、野良猫にいたずらするのをぴたりと止めて猫派になったのでした(笑)
当時はなぜあんなところで死んでいたのか理解できませんでしたが今なら理解できます。少しでも暖かいところを探して風呂の焚き口に残ったわずかな熱を求めて入り込んだのだけどそのまま力尽きてしまったのでしょう。空腹と寒さの中で眠るように死んでいった黒猫のことを思うと不憫でなりません。
『空腹と寒さで冬を越せない猫がたくさんいるんだぞ 知ってるのか?』とコタツの中で丸まっている我家の猫の頭をゲンコツでグリグリすると 大きなあくびを1つ返してくれました
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