このサイトでもたびたび取り上げてきたイランのアザデガン油田開発 どうもやばい状況に陥りつつあります。2004年2月 米国の意向に逆らって(戦後たぶん初めて?)イランとの調印に漕ぎ着けた官民一体となった一大プロジェクトでサウジとの契約が切れるため、石油確保に欠かせない油田と言われていて約3年半かかけて日産25万バレルを生産する計画となっています。
米国の意向に逆らってイランと調印 というのが重要で、日本の国際社会における外交の復権をはたすターニングポイントになるのではないかと密かに思っていた一件でした。ただしこれには裏があってイラクの自衛隊派遣の見返りに調印を黙認したのではないかという噂もあります。
その後、イランでは大統領が変わりますます反米過激路線を行き一触即発とまではいかないまでもそれの一歩手前の状況まできているような感じがします。アメリカからは非公式ながら日本政府に対して開発を中止するように要請が出ていますが、これからの日本の対応によっては深刻な対米摩擦に繋がる可能性もあります。これから日本がとる選択肢としては
1.アメリカの仰せのままに開発を中断する。
2.国連決議まで様子を見て経済制裁が発動したら開発を中断
3.国連で経済制裁が発動しても開発継続
4.イランと欧米諸国との仲介をして、疑惑を一掃する
現実的には2案でもたぶん1案かな・・・ 3案は国連に加盟している以上不可能でしょうしそんな度胸があるとは到底思えません。4案は3案以上に不可能でしょう(笑)今のままではどうころんでも開発中断は免れないような感じがします。開発を中断した場合、回収不能な膨大な開発費用とさらに追加される膨大な違約金を支払う事になるでしょう。
そもそもこの問題の根本はイランの核疑惑ですが 本当に疑惑なのでしょうか? IAEAの査察を何度も受けて核兵器開発はないとお墨付きをもらっているにも関らず一向に消えない疑惑 その一方で NPTに参加してないIAEAの査察も拒否し続けているインドには核技術の供与を約束したブッシュ政権。ちなみに NPT、IAEA未加盟の核兵器保有国は インド、パキスタン、そしてイスラエル です。 北朝鮮とイランは今のところ灰色です。
今後の展開がどーなることやら
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