世界情勢の舞台では全然精彩の無い日本ですが 最近ちょっとした事件がありました。それはイランのアザデガン油田共同開発に調印した事です。
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/kaiken/frame/000267.html
イランといえばアメリカがならずもの国家と指名している国の1つで核開発疑惑やらでなにかとアメリカが敵視してるのは皆さんご存知の通り。
(IAEAの査察無条件受け入れで国際的評価はちょっとだけ上がったかも)日本はこの中東でも最大級の油田の共同開発権を以前より欲しがっていました。昨年7月には一旦はイランとの政府間合意までこぎつけたところでアメリカからの物言いでお流れになったいわく付きのプロジェクトでした。
イラン総選挙の直前という絶妙なタイミングで調印にこぎつけた裏には何があるのでしょうか?
アメリカは大統領選挙を控えています。ブッシュさんは再選のためになにがなんでも11月までに「イラクを民主化しちゃったもんねー」宣言をしたいのだが肝心のイラクはいまだにあんな感じで先行き不透明。強気だったブッシュさんもだんだん焦りがでてきたのか最近では復興は国連の採択を支持するとまで言い出してきました。イラク新政権樹立のためには 国連に無理難題をふっかけている
シーア派を黙らせ、分離独立したがっているクルド人にもおとなしくしてもらう必要があります。
でイランはこのイラクシーア派とクルド人に顔が効く これをアメリカが利用しないはずがありませんね(笑) 時間的に余裕のないブッシュさんはいままでのイラン敵視政策を転換してくる可能性がでてきました。このような状況だったから日本とイランの調印に対してアメリカの妨害が無かったのかもしれません。
っていうか そこまでを見越して イランとの調印に踏み切ったのならなかなかどうして りっぱな狸ぶりじゃないですか 日本ってば(笑)