※ 「紺碧の艦隊」「旭日の艦隊」

最近、ハマって観ている戦争アニメです。そんなバカなと思うような奇抜な発想の数々だがそこはアニメのご愛嬌。見出すとこれがかなり面白いのだ。ミリタリーに少なからず興味がある人には是非お勧めしたいアニメだ。
その中でおもわずニヤリとするシーンに出くわした。ドイツの巨大な大砲の発射するシーンなのだが、発射の直前、ドイツ兵士達が両手で両耳を抑えながら口をぽかーんと空けているのだ。真面目な顔、真剣な目つきで屈強な兵士達が両手で両耳を抑えて口をぽかーんと空け整列している姿は絵的にはかなり笑える。しかし、これは正しい描写なのだ。近くで爆発が起こるとその衝撃波から鼓膜を守らなくてはならない。その為、耳を手で塞ぐことになる。花火程度ならこれで十分だが爆弾の爆発や巨大大砲の発射となると鼻から入った衝撃波は逃げ場がなく鼓膜を内側から破壊する事になる。その為口を空けて衝撃波の通り道を作って鼓膜を守る必要があるのだ。（この事はアメリカ軍にサバイバルマニュアルにも記載されている）そういった細かいところを描いている１カットを果たしてどのくらいに人が気が付つくのだろうか？
アニメにしろ実写にしろ製作側はときどき少数マニアの為のメッセージを作品の中に忍ばせるものだがそういったメッセージを読み取る事ができたときは思わずニヤリとしてしまう。